長 白 山 B

2003年8月10日〜16日

8月13日(水)は朝6時に起きて、ホテル前のタクシに延吉市までの料金を聞く。
呉さんに頼んだが、ホテル同様やってくれない。
乗りもしないのに、値段だけ聞くのはいやだという。この考えは、中国人らしくない。
そこで、私はブロークン漢語で交渉。最初は300元という。次は280元。

延吉までは距離にして約130Km、時間は約4時間。
多分、舗装もない山道であろう。タクシーは1000CCの超小型である。
小さな車で山道を走れば、身体はもたない。
ただ、バスのように周りの客に気兼ねせずに済む。

私が150元でどうだ。というと、250元ならOKという車が現れた。
そこでさらに200元ではどうだ。というと、NOであった。 一般的には250元くらいか?
すなわち、往復距離で1Km当たり1元が相場なのである。

今後何が起こるかわからないので、旅費は節約することにし、25元のバスに決定した。
結果的にこの決断は正しかったのでした。 余分な金を使わず、切り詰めて本当に良かったのです。
理由は後で分かります。

発車時間は6:45。
出発時点ではガラガラであったが、進むうちに客が乗り、満員になった。
約1時間で松江、約3時間で西城を通過。
乗客の中には腹が減ってきたのか、例によって中国人が大好きな、ひまわりの種や果物を食べる者が出てきた。

食べかすは例によって、ゴミ袋にではなく、バスの床にかまわず捨てるのである。
写真左の手前右に座っている若者です。 中国の明日を担う若者からしてこんなんでは、中国はまだまだゴミとホコリにまみれた汚い現実から抜け出せない。

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龍井市から延吉市まではできたばかりのような、高速道路がある。料金所の事務所も中国風です。
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龍井市を10:30頃通過すると約15分で延吉市に到着。
ホテルを探さなければなりません。そこで、市内の途中で下車する。
建物の看板を見て驚きました。すべてにハングル文字が譜ってあります。
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この地方の地図を買おうと、アチコチ聞いて回りましたが、ありません。
舗道に設営された小店にも雑誌はあるが、地図までは持っていません。
困りました。地図にはホテルの名前も載っていると思ったのです。
そこで、本屋さんの場所を聞いたら、すぐそこに「新華書店」があるという。
今日はとても暑い日です。

大きな旅行用のバッグを持って、私は汗だくだくで歩きました。
が、書店は見当たりません。大きな交差点に出ました。
前に大きな病院「延辺医院」があります。
交差点には必ず小店があります。たずねたら、運良くここに地図がありました。

地図を買って、見たが、ホテルの名前は少ない。
お昼近くにもなり、腹も減ってきた。どこかで食事もしたい。
地図で近くに「青年湖公園」があることを知り、タクシーに乗った。
タクシーの運転手は小さな公園で、面白くありませんよ、といった。

私たちは公園を見たいのではなく、ホテルを探したいのです。
と言って、外国人が泊まれる、ホテルを紹介して欲しいと頼む。
しかし、この運転手は若く、何も知らないようだった。
しょうがないので、とりあえず青年湖公園で降り、休憩所に林立するビーチパラソルに座る。

私はビール(10元)とソーセージ(6元)を頼む。トイレに行きたい。
探すと厠の文字が見えた。湖畔を少し行ったところであった。有料トイレである。
奥で服務員が寝ている。
気付かれないようにそっと入り、そっと出ようとしたが、そこはプロの服務員だ、私に声をかけた。
料金は3角(5円)であった。

改めて、地図を見たが、よく分からない。
私たちの前で写真屋さんが店を出していた。そこに年配の男性の服務員がいた。
私は呉さんにたずねるようお願いした。
が、彼女はいやだと言う。彼女は基本的にこういうことがいやなのである。

これでは何のために連れてきたか分からない。
私は怒って、自分でやるから不要と言って、写真屋の彼に質問した。彼はいろいろ教えてくれた。

すぐ近くに白山大廈というのがあり、ほかには郵政大廈と大宇飯店だという。
早速、白山大廈に出かける。 ちょっと古いが立派な四つ星ホテルである。韓国系のような感じである。
しかし、シングルが380元とかなり高い。交渉したが、負けない。

これも全部、私一人である。呉さんはどこへ行ったのかそこらにいない。よほどこういうことが嫌いなのであろう。
困ったものだ。 かといって、もうあなたはいらないから帰りなさいとも言えない。
これからまだまだ、いっぱいお願いしたいことがあるのです。 ここはじっと我慢するしかありません。

残り2つのホテルはかなり遠い。ここで、タクシーの運転手に安いホテルを紹介してもらう。この運転手は良く知っていました。 1軒目は「考世茂飯店」3つ星でしたが、280元から負けないのでやめ、隣の万国飯店に決めました(220元)。

星もない安ホテルです。 が、四つの都市(ロンドン、モスクワ、ソール、ニューヨーク)の時刻が分かる時計がありました。残念ですが、東京はなかった。

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ホテルの前に花屋さんがあります。ホテル名もそうですが、ハングル文字がふってあります。
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運転手に観光ルートを尋ねる。図門の北朝鮮との国境がいいといいます。
タクシーで往復200元だと言う。面倒くさくないから、頼んでしまった。
昼食後、13:30にホテル前出発を約束する。

予定通り13:30ホテル前を出発。
出来たての図門高速(10元)を通って、約40分で国境に着いた。巨大な門が見える。
駐車場(5元)に車を止め、国境の門に進む。

 
ここに江沢民の書「中国前門口岸」と書いた碑がある。遠景に北朝鮮へ通じる橋がある。

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国境の碑の前で
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巨大な門がある。名前は「中国前門口岸」。左の写真(柵のある入口)で境門登上料30元を払い入場した。
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この門の向こう側に橋があり、その中間が国境です。
橋の中間辺りにはたくさんの人が歓声を上げています。
私たちも行ってみました。みんな記念写真を撮っています。
そうです(^O^)ここが国境です。
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紛れもなく、ここは国境でした。私たちも写真を撮ろうとしていると、軍服を着た係官が寄ってきて、撮ってくれました。
なかなか粋なはからいに驚きました。ここは中国政府にとっても重要な観光地なのでしょう。
北朝鮮に足を一歩踏み込んで写真を撮りました。呉さんは感激していました。
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国境の橋の上から北朝鮮をみます。橋の周りに少し建物がある程度で、うしろは青々とした山でした。
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門に登ってみました。上にはビーチパラソルで日除けされた、売店があり、お土産を売っていました。
朝鮮系の人が、飲み物を注文しました。 小さいポリタンクに入っています。
これを紙コップに注いで、スルメのようなつまみを食べながら飲んでいる。
その前では無料の双眼鏡が用意されており、北朝鮮を見ることができる。
呉さんは是非見るのだと、並んでいる。
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北朝鮮へ通じる、国境の橋です。 デジカメの3倍ズームで橋の向こうを見る。
そこには顔を描いた大きな画が掲げてあった。
多分「金日成」でしょう。 北朝鮮側からこちらに来る人がいます。
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改めて、右と左を眺めます。
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門の上から中国側を見ます。左方向には駐車場と土産物売り場、右の写真は門正面です。
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呉さんはやっと双眼鏡の順番が回ってきたようです。
私も勧められたが、何もなさそうだったのと、後で待っている人の視線が気になって止めました。
この中にデジカメを持った人が2人いました。もちろん、日本人でした。
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タクシーの運転手がいつまで見ているのだ!
と、言わんばかりの顔で私たちを見ている。200元だからそんなに時間はないのだよ。
と、言いたげであった。来たときと同じ道を帰る。

帰り道で運転手に飛行機の切符売り場を尋ねた。帰りも汽車では身体が持ちません。
幸い「延吉市」には飛行場があり、大連行きの便もあることを、事前に調べてきた。
ホテルのフロントでも聞いたが、はっきりしない。

小さなホテルだから、飛行機に乗るような客もないのか、よく解らないが、まったく要領を得ない。 タクシーの運転手は航空券の予約場所を知っていた。延吉市に着いたとき、最初に行った青年湖公園だと言う。

明日14日(木)はないが、明後日15日(金)17:35発なら大連行きがある。
料金は1人880元プラス保険20元で900元。金を持っていないので、ホテルまで取りに行く。

その間、呉さんにはほかの人に売られないよう、ここで待ってもらうことにした。
私は急いでタクシーに乗って、ホテルまで引き返した。 手持ちの金が少なくなってきた。
今日と明日のホテル代で1000元必要だ。飛行機代1800元使うと、残りは700元くらいしかない。心細いものだ。
駆けずり回った結果、帰りの足は確保できた。とりあえず、ほっとした。

ホテルに着いたのは16:30頃。タクシー代200元を払う。
呉さんは高速代10元を私が払ったので、190元だと言い張ったが、タクシーも負けてはいない。
チケットを買うために走り回ったから、それでチャラだという。
ま、いいでしょう。世話になった運転手と握手して分かれた。

運転手は自分の電話番号を呉さんに渡し、明日、もし用があれば電話してくれという。

今日はまともに食事していない。まだ時刻も早いので、レストラン探しをした。
しかし、今日はバスに4時間乗り、ホテル探し、北朝鮮国境観光、航空券予約など、とてもハードであった。
 それ以上に昨日の長白山登山の疲れが残っている。

足も痛いので、あまり歩きたくはない。ブラブラ歩いたが適当なところがない。
私より疲れている呉さんのために、呉さんの好きなものを食べようと、結局、朝鮮族美食街の「三千里冷面」に決定。

呉さんは冷麺を注文した。私は、前に大連で冷麺を食べて、お腹を壊したことがあったので、温かいフントン(タンメン)にした。 結構うまかった。汁まで全部飲んでしまった。
また、珍しく生ビールがあったので、中ジョッキ2杯も飲んでしまった。

呉さんは食欲がなかった。冷面を半分以上残してしまった。
このほか呉さんは豆腐料理も注文したが、私も食べれず、ほとんど残してしまった。
味もいまいちだった。 店の雰囲気です。ほとんどの人が冷麺を食べています。
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夕食は19時頃には終わった。疲れていたので、このままホテルに帰り、休む。
ホテルの冷蔵庫には珍しく、一杯飲み物が入っていた。
が、値段表がない。要注意である。呉さんには飲まないように注意した。

 

8月14日(木)、 今日は予定が1日延びたので、ゆっくり起床した。
8:15頃メイドがやってきて、室内の清掃を15分くらいで済ませた。

1日延びたことで財布の中身が心配になってきた。明日もここに泊まると220X2=440元が追加出費である。残りが1000元しかない。 従って、今後は金のかかるタクシーではアチコチ移動できない。
かといって、この何もない延吉市でブラブラしても面白くない。困りました。
そこで、2日間の計画を考えた。

今日は、汽車に乗って、ロシアの国境付近に行き、そこからタクシーで国境の町「防川」に行く。
明日は、市内散策PARTU(どこへ行くかあてはない)のあと、午後ゆっくりと飛行場に向かう。

しかし、いろいろ聞いてみると、まず今日の予定のロシア国境めぐりは、汽車が国境のずっと手前の駅しかない。
そして、国境までは山道のため、タクシーではとても行くことができない。 と言われ、あきらめた。

ホテルのロビーで呉さんとアレコレ考えていたら、隣に座っていた人が突然、日本語で話しかけてきた。
この人は韓国人で名前は「全松原」さんといいました。

11月に日本の埼玉県で開催される「ウオークラリー」の打合せで延吉市まで来ていると言います。
プログラムも見せてもらったので、うそではなさそうです。3ヶ月に1回ほど日本へ行くそうです。
いろいろ話しているうちに、私たちが今日特別な予定がないことを知り、全さんは私たちを食事に招待すると言います。 彼の住いは延吉市にバスで来たとき、最後に停車した、大きな町「龍井市」です。

それほど遠くではありません。お言葉に甘えて、ありがたく受けることにしました。
龍井市までは高速道路を通り、約30分(40元)でした。
全さんは中国語が不自由のようでした。日本語のほうがずっと上手でした。

昼食は新築の朝鮮料理店です。 女将が韓国で仕事して、お金を稼ぎ、それを資金にして1階が食堂、2階が座敷、3階が住居の3階建ての家を作った。
ここで食べた「牛の足」の韓国料理はとてもうまかった。名前を聞いたがハングルなので書けません。

全さんはこんな感じの人です。ちょっとふけて見えるが、私と同じくらいでしょう。
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その後、なぜかカラオケに行こうといわれ、再びお言葉に甘えて付き合う。
近くにカラオケボックスがズラッと並んでいる。 日本語の歌もたくさんあった。さすが朝鮮族の町です。
日本語のできる人が大勢いるのでしょう。私も久しぶりに歌をたくさん歌いました。

全さんは張りのある声でとても上手です。
きりがないので、頃合を見て、サライで締め、お礼をして、帰りました。
未曾有の出来事で、半日楽しく過ごすことができました。全さんには感謝感激です。
一緒に撮った写真を送るので、Eメールアドレスを、ホテルのフロントに連絡してもらうようお願いして、失礼しました。

 
帰りも同じ道をタクシーで帰りました。
日暮れまではまだ時間があるので、延吉駅を見に行きました。
駅名はもちろんのこと、すべての看板にはハングルがふってあります。
駅から正面の大通りを見る。
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駅に入って見ました。壁面には大きな長白山天池が描かれています。 トイレは昔風のオープン型式でしたが、きれいに清掃され、清潔感がありました。
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ここからホテルまでは大した距離ではなかったので、歩いて帰ることにした。
広い正面道路の両側は新築の7階建てアパートです。 1,2階が商店で、3階以上が住居のようでした。
ここで驚いたのは「松茸」の文字です。大通りの両側とも、1階の商店すべてが「松茸」の販売と関係ありそうです。

ここもすべて中国語とハングルの両方書いてあります。今や、松茸は高嶺(高値)の花で、庶民の食べるものではない。 また、日本では採れなくなっている。そこで、最近ではほとんどが韓国からの輸入品と聞いている。

ここにたくさんの松茸業者があるということは、北朝鮮から輸入して、韓国や日本に売るものかもしれません。 また、この辺りには、前にリポートした「美人松苑」のように、赤松の林がたくさん残っています。
 
ここ延吉市は松茸の産地かもしれません。

しばらく進むと、自動車屋があった。三菱のパジェロが停まっていた。
店の看板を見ると、トヨタ、ホンダ、日産、三菱などの日本メーカーと、ベンツ、アウディ、BMW、ワーゲンなどのヨーロッパメーカがあり、アメリカ車はなかった。
面白いのは「レクサス」のエンブレムマークがトヨタのエンブレムと並んでいた。
レクサスはトヨタではなく、ただひとつアメ車かもしれません。

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正面方向を見ると、大きな看板があった。朱文字で長白山と書かれている。タバコの広告塔である。
そうだ!(^O^)みんなへの土産はこのタバコにしよう。
日本人には中国のタバコは辛すぎるが、吸っても吸わなくてもいい。
幸いにも私以外の日本人は全員タバコを吸う。
長白山に行ってきたという証拠として、1個づつ渡そう。1箱あれば十分だ。

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ホテルには18時ころ着く。昼食が遅かったので、夕食は食べなくても問題なし。
シャワーを浴びてそのまま就寝。

8月15日、 今日は17:35発大連行きの飛行機で帰るだけです。
ただ、それまで時間がたっぷりあります。かといって、行くあてもありません。

朝はゆっくり起き、ホテルサービスの朝食を食べる。
1泊220元のホテルとは思えないメニューであった。(しかし、これでも5元くらいでしょう)
長白山に登った筋肉痛がまだ少し残っているが、昨日、駅からホテルまで歩いたのでだいぶ良くなった。
(温泉に入ったのが効いているかも)

チェックアウトぎりぎりまでホテルにいて、いままでの旅行記をメモに記録しました。
このリポートはそのときのメモを見て書いています。 出なければ2ヶ月以上も過ぎている今、覚えていません。

11:30にホテルを出て、空港に行くまでの時間、「青年湖公園」でのんびり過ごすことにしました。
朝食なしでしたから、お腹が空いてきました。
池の畔にはビーチパラソルがたくさん出ており、休憩できるようになっています。
ここで、酒盛りしているグループもあります。 私たちもここで休むことにしました。
ビール2本と落花生を注文。
そして、呉さんが大連から持参した、向日葵の種をつまみに、約2時間粘りました。

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それでも、時間は有り余っています。池にはボートがありました。
そこで、時間つぶしに乗りました。料金は1時間10元。
30分くらいで飽きてしまいました。
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14時30分になったので、少し早いが空港に行くことにしました。
早めに行って、延吉空港の写真を撮りたいと思ったのです。
空港はタクシーで10分くらいの近いところにありました。
メーターは5元なのにタクシーの運転手は料金20元という。
近くても空港は一律20元に決まっている。と、訳の解らないことを言う。
 
手前で停めてもらい全体の写真を撮ります。
小さな空港です。大連空港の半分くらいです。
空港もハングル表示があります。お客さんも少ないようです。
採算性ではなく、必要だから設置しているのではないでしょうか?。
これが社会主義国の良さかもしれません。
広い駐車場ですがほとんど車がありません。
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こんにちは!お父さんです!元気だかね!
いよいよ最後の長白山リポートです。
 
閑散とした延吉空港ロビーです。
ここで約1時間半ほどぶらぶらしていると、搭乗手続きが始まりました。
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搭乗券をもらって、通関するとき大事件が起こりました。
パスポートがコピーだったからダメだと言うのです。ビザが確認できないという。当然です。
過去にもこのようなことがありました。そのとき教えてもらったのは、パスポートがコピーでも、大連市の居住証があれば良いと言うことでした。

そこで、遊びで旅行するときは安全のため、本物のパスポートは持たず、コピーにしたのです。
このコピーはどこに行くのでも携帯します。 身分証明となるからです。

いつもは、コピーのパスポート入れに、居住証をいれています。
が、今日は見当たらないのです。出張用のカバンの中に忘れたようです。
係官は絶対通さないといいます。仕事上当然です。
何度も何度もお願いしましたが、どうしても許可はおりません。
窮して、大連の楚さんに電話し、楚さんから係官に説明してもらったが、ダメだった。
これ以上粘っても無駄だと判断し、諦めた。

チケットの払い戻しはできるので、急いで買ったところに行ったが、店は閉まっていた。
時刻は5時を過ぎていた。これは困りました。
後は汽車で帰るしか方法は残っていません。再び、タクシーで駅に行き、大連行きを探した。
毎日18:10発がある。 しかし、不運にも明日16日(土)の軟座は売り切れだった。

飛行機代1800元は大金だから、航空券の払い戻しをして、明日帰りたかった。
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明日の汽車がないと、帰りは明後日17日日曜日となる。
汽車で20時間揺られ、翌日仕事ではつらい。そこで決断しました。
1800元を捨てて、今日の汽車で帰ることに。手持ちの金は700元。
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軟座は一人265元ですから、残りは160元です。これだけあれば、ぎりぎり帰れます。
汽車に乗って、寝台に座ったとき、ほっとして、どっと疲れが出てきた。 呉さんは若いです。トランプを始めました。
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汽車が動き始めた。眠くなった。少し寝たようです。

しばらくして、女性が入ってきた。大連に仕事しに行くといっていた。30歳は過ぎている。服装や仕草などが水商売風である。 しかし、これは誤解であった。中国人女性は、普段から衣服や靴やイヤリングなどのアクセサリーが、かなり派手です。 ですから日本人から見ると、銀ぎらぎんのおばさんに見えても、中国では極々普通なのでしょう。本人はあまり気にしていないようです。

8月16日(土)になりました。

行くときは食堂車では食べていません。帰りは食べてみようと入りました。が、お粗末でした。
 
まだ、利用する人は少ないのです。 客は若い女性が2人いました。
彼女たちは飲み物だけ注文し、食べ物はなにやら持参していました。右は調理場とウエートレス?
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帰りは昼間が多いので、窓の外がよく見えます。
日本も同じですが、車窓はあまり代わり映えありません。 それでもじっと眺めていました。
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同室した女性と呉さんはよく話をしていました。大連の様子など聞いていたのかもしれません。
この女性は大連に着くちょっと前に着替えました。薄いグリーンの落着いた服装です。
髪も丸髷を少し変えました。服装が変わると別人のようです。
女は化け物なんでしょうか。これから仕事をするというイメージに変身しました。

大連は雨模様の天気でした。若い呉さんもさすがに疲れています。彼女の住い、学校の寄宿舎まで送りました。 マンションに着いたとき、手持ちの金は100元を切っていました。波乱万丈、ヒヤヒヤの旅行でした。無事、帰れたことを感謝しなければなりません。
 

みやげはこのタバコ「長白山」一箱です。
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これで、大作「長白山」旅行記を終わります。
ながながのお付き合いお疲れ様でした。

ではでは。再見!(^O^)/〜〜〜
From Dalian With Love

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