大連と広州の夏 2005

広州の夏

今年2回目の中国訪問は夏休み真っ只中の8月初めに決めました。

 

第一の目的は新しくできた広州工場へ陣中見舞いに行くことです。
そして第二はもちろん、大連の友達に会うことと、大連の街の変貌を確認することです。

 

日程は7月31日(日)から8月7日(日)までの1週間です。

 
広州工場には私の元部下が責任者として赴任しています。
また、大連時代に私が手塩にかけて育てた中国人が責任者として常駐しています。

広州は北緯23.5度程度の、ほぼ北回帰線(北緯23度27分)上に位置し、夏は地獄のような暑さです。 (参考>南回帰線は南緯23度27分。北回帰線と南回帰線に挟まれた地域も赤道直下と同じく、物の影は真下に観測されるそうです)

新工場の責任者や指導員はすべて北方の大連出身ですから、さぞや毎日すさまじい暑さに閉口しているのではと思います。従って、「陣中見舞い」というより、「暑中見舞い」といったほうが当っているかもしれません。

ただ、航空券が夏休み料金でかなり高額です。名古屋ー広州直行便(JAL)もありますが、驚くほどの高額です(往復23万円)
そこで、中国南方航空で大連経由に決めました。
また、成田発は名古屋発より2万円ほど安いようです。
これなら新幹線を使っても1万円安く済む。

インターネットであちこち調査しましたが、8月に入ると1万円以上高くなります。そこで、7月中に出かけることにしました。しかし、7月末から8月中旬までのエコノミークラスは既に満席でした。ビジネスクラスは空席があるが、個人が出せる金額ではありません。

幸いにも名古屋からの便に空席がありました。それでも、通常より高い、夏休み料金でした。 ただ、大連の往復便は日本で購入できるが、大連と広州の往復便は日本では買えなかった。

中国南方航空のサイトで便名と料金の定価(片道2050元)はわかりました。そこで、大連の友人にメールでお願いして買ってもらうことにしました。 大連の友人との連絡不調で、半額の格安チケットが買えなかった。誠に残念でした。

大連往復航空券は前回同様「中国南方航空便」をネット「アルキカタドットコム」で購入しました。
4月は空港使用料、保険料、手数料など6,000円を加え、合計63,900円でした。 今回は6000円アップの69,900円です。
(航空券64,000円、大連空港税1,400円、中部空港使用料2,500円、南方航空保険料1,000円、ドットコム手数料1,000円)

航空券受け取り場所は前回同様なので、そこへ直行。
窓口で名前をいうと、大連行きを確認後、スムーズにもらえた。
2回目のネット買い物でしたが、無事入手できてホッとしました。
インターネット時代はとても便利です。しかし、個人情報漏洩が心配です。アルキカタドットコムにはしっかり管理してもらいたいものです。

4月はまだ中国ビザがありましたが、5月で切れました。今回はビザ切れですが、いま中国への入国はビザが不用ですから心配ありません。
2003年9月12日中国外交部は、2003年9月1日より日本国籍の普通パスポートを所有し、商用・観光・親族訪問・トランジットの目的で入国する場合、入国日から15日以内の滞在ならビザ申請を免除することを決定しました。
ただし、ノービザで入国出来る場所は外国人に開放された空港や港湾であることが条件です。

今回は大連の工場に訪問しません。広州の新工場は20人くらいと聞いているので、シャトレーゼのチーズ菓子とゼリー菓子を取り混ぜて、前回買ったスーツケースに納めました。
まだまだスペースは余っていましたが、前回大連技術部に持っていった機械関係雑誌2種類10冊ほど納め、かつ、暑い広州ということで、着替えやサンダル、短パンなど衣類を納めたらちょうど良い感じにいっぱいになった。
( 搭乗手続きで測ったら約15Kgであった)

通関して、出発ロビーで個人のお土産を買いました。
ここだけしか売っていない「マールボロ」5箱(広州便航空券予約のお礼2箱、広州工場2箱、予備1箱>実はこの予備が大活躍しました(^O^)
シャネルのグロスマー3個、秋田の大吟醸「高清水」(広州)
シャネルのファンデーション(楊さん)
注)王鴻雁には奥さんが選んだネックレス(シャドーボックスアート仲間の手作り品)

旅程概要

日程・天候 行程
7月31日(日)
大連@
@ 中部空港12:15発(中国南方航空CZ620)>大連空港13:45着(現地時間)
A ホテルチェックイン>大連飯店(三つ星)
( 上海路沿い)シングル280元(4000円)
8月1日(月)
大連A
@ 散策>魯迅路の保護建築物、中山広場、大連駅、双興韓国服装城、夜の天津街
大連の街角新発見@、A、B
8月2日(火)
広州@
@ 大連空港11:20発(中国南方航空CZ6 361)、新装大連空港
A 広州市内ホテルチェックイン「???大酒店」、広州経済技術開発区永和経済区)新工場見学
B 夕食>歓迎晩餐会>「炳勝」(広州料理)、喫茶店
8月3日(水)
広州A
@ ホテルからの眺め、ホテル周辺散策、豪華朝食、市内散策
A 新工場見学
B 夕食>
「毛家飯店」中国料理( 経営者が毛沢東の血縁者)
8月4日(木)
大連B
@ 広州から大連へ>空からの眺め、世界最長の海上橋、
A ホテルチェックイン>
大連飯店
B 夕食>日本料理「清水」、星海広場の碑(偏は口)酒節(ビール祭り)
8月5日(金)
大連C
@ 散策>ロシア街、昼食:麦凱楽地下食堂、南山路、南山日本風情街、中山広場、ホテルで一服、中山路、人民広場、奥林匹克広場、中山公園、聖金広場、夕食:昌隆(火鍋)
大連の街角新発見C、D

A 夕食>昌隆シャブシャブ(メル友と大連友人)
8月6日(土)
大連D
@ 散策>五五路、大連市中山区少年宮、昼食:肯徳基(メル友と)
A ショッピング>
駅裏の双興韓国服装城
B 夕食>四川料理「巴国布衣」(楊さんと彼氏)
8月7日(日) 帰国>中国南方航空CZ619<大連08:05発>中部国際空港11:15着(日本時間)

2005年8月2日火曜日>広州新工場への陣中見舞い

 
広州は北緯23.5度程度の、ほぼ北海帰線上に位置し、夏は地獄のような暑さです。
北京や大連はこの時期約26℃であるが、広州地区は約37℃と10℃くらい高い。
ただし、37℃という気温は今、私が住んでいる日本と同じくらいですから、絶えられないほどの暑さでもありません。

新工場の責任者や指導員はすべて北方の大連出身ですから、さぞや毎日すさまじい暑さに閉口しているのではと思います。 従って、「陣中見舞い」というより、「暑中見舞い」といったほうが当っているかもしれません。

大連ー広州間の往復航空券は大連の友人に手配してもらいました。 中国南方航空便の格安チケットを買うことが出来なかったので、往復で3,150元(約45,000円)かかりました。

往路は1,730元(約25,000円)、定価2,050元の80%でした。
(空港税50元、燃料費追徴金40元含む)
復路は1,420元(約20,000円)、定価2,050元の70%でした。
(空港税50元、燃料費追徴金40元含む)

航空チケットに多額の費用を費やしたので、広州では最も安いホテルを予約してもらいました。
かといって不安全なところでは困りますが(^レ^;
王さんは自分たちが住んでいる近くの安全なホテルを予約してくれたようです。

 
航空チケットの受取りを友人と昨日打合せしました。
広州行き中国南方航空便CZ6361は大連発11:20でしたから、 10時に国内出発ロビーで待ち合わせることにしました。 国内便搭乗手続きエリアは昔の国際便搭乗手続きの場所でした。
綺麗に整備されていました。

 
搭乗口は連絡通路を通って、新しく出来た建物にありました。
ずいぶん立派になりましたが、国際線と並列しているところがまだ完成していないことを証明していた。
 ところで、 上の写真とこの写真では色が違います。なぜでしょう???
上はなぜセピア色なのでしょう。(カメラの所為ではありません。)

 

通関して出発ロビーに出ました。この設計はどこの空港もほぼ同じです。
画一化され、特長はないが、解り易い面もあります。

 

待合室では大勢の子供連れがいます。同じに便に乗るようです。
夏休みで帰省するのか?、あるいは観光旅行なのか?豊かな中国を目の当たりにしました。
こんなに早く飛行機に乗ることが出来る子供たちはどのような気持ちなのでしょうか?

 
大連発11時20分でしたが、なぜか?12時に離陸しました。
乗客が騒ぎませんから、多分遅れた理由の説明はあったのでしょう。
ただ、滑走路に向かう少し前から冷房が止まったので、機内が暑くなってきた。
私も汗が出てきたが、いつものことなので我慢していると、あちこちから冷房を入れて欲しいという苦情がでた。
乗務員もいつものこと??なので、「しばらく待ってください」と、軽くあしらっていた。
 

予定は14時35分着であるが、出発が遅れたので15:00、広州白云国際空港に着きました。
どでかい空港です。上海浦東より大きいと思いました。

 

王さんが迎えに来てくれます。しばらくロビーで待ちます。
待ち合わせ場所に食い違いがあって、約30分ほどロスしました。

 
王さんは運転手の賈さんとともにホンダのFITで迎えに来ました。
飛行場から工場のある広州経済技術開発区永和経済区へは「新飛行場高速道路」から「北二環高速道路」を通って約40分で した。
地図がないので、位置関係がさっぱり解りません。明日、地図を買うことにします。

工場に着いたのは16時頃でした。新工場の写真は明日撮ることにして、みんなに挨拶し、お土産を渡し、工場を見学させてもらいました。
17:30仕事をあがり、送迎用マイクロバスで市内のホテルに向かいます。約40分かかりました。
ホテルは市の中心部「天河区」の「龍口西路」にあります。
工場の幹部もこの近くのマンションに住んでいます。
この辺りは高所得者層の住居となっているため、治安は比較的良いといいます。

しかし、チェックインしたホテルでもらったキーホルダーには注意事項がいろいろ書かれた紙切れが入っていました。 警察から指示された事務的なもののような感じもありました。
が、とにかくホテルとしては、お客さんに危険を警告し、責任を回避したいのでしょう。

チェックインした後、工場幹部だけで歓迎会を開いてくれました。
店の名前は「炳勝」bing3 sheng4(炳は火偏に丙です)。
この店はこの辺りではかなり有名のようです。お客さんが並んで待っています。 お客さんを立たせて待たせるのは失礼と椅子が用意されています。
つまり、「行列の出来るお店」なのです。

   

お客様への警告

最近、天河地区ホテルの近くで、
詐欺が多発しています。

接待とか、一緒にお茶を飲みに行く時、
携帯電話やお金を詐取します。

だから、公安局は警告します。

1.見知らぬ人からの電話には気をつける。
また、かってに見知らぬ人と面会しない。

2.見知らぬ人から携帯電話を借りるな。

3.見知らぬ人を部屋に連れていくな。

4.ちゃんと部屋を閉めてください。

 

 
店内もごった返しています。通路にもテーブルが置かれ、歩くこともままなりません。
私達は予約してあるようで、トントントンと2階に上がり、個室に案内されました。

久しぶりにみんなに逢ったので、話に花が咲いて、料理の写真を撮るのを忘れてしまいました。 残念!!! なんとか、記憶を頼りに献立をご紹介します。

突き出しには季節のお菓子「月餅」が一切れづつ(これはうまかった)、それと「キューリの酢の物」(これは臭くて食べれない) この店は豆腐料理でも有名らしい。いろいろあったがトマト煮を注文。 しかし、味は最悪。本物のトマトではなくケチャップだった(^レ^;
このほか、ホルモン煮、マメ科の油煮、野菜煮(ちょっと臭い)などうまかった。

そして、メイン料理「白身の魚のうす造り」は絶品でした。
40cmくらいの大皿にラップされた氷を敷き詰め、その上にうす造りを並べます。
適当に冷えたうす造りの食感はヒラメのような舌触りでした。

日本ではわさび醤油ですが、広州は違います。
7種類くらいの薬味を自分の好みに合せてブレンドし、醤油をつけて食べます。
(薬味>しょうが、たまねぎ、みかんの皮、干したジャガイモ、細くきざんだねぎ、きのこ、・・・)同じものを3皿ぺろっとたいらげました。

翌日、魚の名前が解りました。「猛B魚」meng3 lu2 ye2 「スズキ」のことでした。
川魚かと思いましたが、じつは海の魚でした。
また。川えびのゆでたものもうまかったーーー(^O^)

大連のえびとは少し体型が違いました。
頭でっかちで、胴体は小さいが、脳みそもあり、身がキリッと締まって、まさしくえびそのものでした。 私がえび好きなのを知っているので、かなり高価だと思いますが、メニューに入れてくれました。韓さんありがとう(^O^)

わいわいがやがや、うまいだのまずいだの、地元のビール「珠江ビール」を飲みながら、時のたつのを忘れました。料理の写真がなくて残念でしたが、ここで食事したという証拠はオシャレなティッシュケースです。

 
中には爪楊枝も入っています。 食事会の後、幹部のみなさんと別れ、
3人でホテル近くの喫茶店で珈琲を飲みました。こんな店です。
 
王さんと話している彼女(店主)はとても物静かで上品な人です。
飲み物は全部、王さんがご馳走してくれました。 久しぶりに暑い広州でしたが、
クーラーの効いた喫茶店で、延々と「人生いかに生きるべきか」を議論しました。
とても楽しいひと時でした。

今日は飛行機の長旅で疲れました。床に就いたのは12時過ぎていました。
明日8月3日は、市内観光の予定です。王さんにはなにかと面倒かけます。

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2005年8月3日(水)広州市内観光と新工場見学
 
今日は午前中、王さんにホテル周辺を案内してもらいます。
午後は昨日、空港に迎えに来てくれた運転手の賈さんと営業の新人何さんが市内を案内してくれます。
朝8時ホテルのロビーで待ち合わせでしたが、私はホテル周辺を散歩するため、早めに起きました。
 

まずは、ホテルの部屋から見た、広州市中心の街並みです。
手前のアパートは相当古いものです。屋上の花壇を早朝から手入れしています。
左側、右側、手前側、奥側、真ん中辺りなどと家庭ごとに分かれているようでした。

 

 

ホテルの室内はこんな具合です。ゆったりしています。ツインでしたがシングル料金(230元)です。
但し、テレビはNHKなし。 鍵は大連飯店のような機械錠ではなく、小形の電子キーでした。

 

ホテルのエレベーター内は鏡面です。思わず、記念写真を撮ってしまいました。不好意思(^レ^;

 

ホテルのロビー>中国の極々、普通のホテル(2〜3星)の雰囲気です。

 

待ち合わせまでまだ時間がありますので、ホテル前の龍口西路辺りを散歩しました。
朝ごはん屋さんが歩道のいたる所で営業しています。この光景は農村地域以外、
中国どこえ行っても同じです。 しかしです。この食事習慣は明らかに不衛生です。
いずれ将来的には、自宅で朝食を食べる時代がやってくるでしょう。

 

ホテルの外観。

龍口西路。朝8時頃ですが、陽射しは強く、既に汗ばむ暑さです。
この暑さの中、王さんはどこえ連れて行ってくれるのでしょうか??
とても心配です(^レ^;

 

王さんがさっそうとやってきました。大連にいる時より、まぶしいくらいに、ずっと綺麗です。
仕事はきついが、やりがいがあるために、毎日が充実感いっぱいなのでしょうか(^O^)
彼女が元気で活躍していること、とてもうれいしことです。

 

以下の料理に加えて、白粥を注文しました。豪華な朝食に「予は満足じゃった」
左上>香茜(餃子の一種)。右上>豚手
左下>小龍包。右下>蝦腸子(エビの腸詰め)

朝食をホテルの3Fでとります。飲茶です。朝からものすごいお客さんです。
近在の住民もここに食べに来ているようです。私達もなかなか席が空きません。 15分位して、相席でしたが、2人分の席が取れました。
王さんは早速、料理を注文します。

 

外に出たが、何しろ暑い。これではあまりうろうろ出来ない。そこで、涼しいデパートに入ることにした。
幸いにもこの辺りにはたくさんデパートがある。そこまでは我慢して歩くことにした。
王さんは柔肌?を守るため、用意周到「日傘」を持っています。私も日傘ならぬ「帽子」をかぶっています。

 

通りの途中の大通り(多分、天河路です)高層ビルのバラバラな建て方は上海より大連に似ている。

天河路風景。蒸し風呂のようですから、木陰に入っても涼しくありません。

 
正佳広場は巨大なショッピングモールです。
10時開店ですが、早くから大勢のお客さんが待っています。
開店時間ギリギリに出社する人が、開店を待つ人ごみを縫って、ガードマンに入場証を提示して入っていきます。
 駆け込み出勤はだめです。余裕を持って出社するよう、 従業員の教育をしっかりしないといけません。

入口が開くと、堰を切ったように、どっと人が店になだれ込みました。
中は冷房がガンガンに効いていて、快適です。
 しかし、しばらくすると寒いくらいに感じます。
開店を待っていた、たくさんのお客さんはどこえ行ったのか?よく見ると、店内のところどころに設置されているベンチで休んでいます。

みなさん一直線にここに来たようです。
ここで、半日いや、終日遊んでいれば、家にいるよりはるかに涼しくて快適です。
また、誰にも文句言われません。みんな頭いいです(^O^)

 

天井吹き抜きの一画にJUSCO吉之島のビーチパラソルが目に入った。ジャスコ広州店でした。

 
実は、昨日から携帯が使えない。プリペードカードが料金切れのようです。
ここで、カードを買わなければなりません。 王さんに助けてもらって、売り場を探した。
NOKIAの看板を見つけ、とりあえず中に入った(私の携帯はNOKIAの安物です)

南方系の顔をした、かわいい店員がいろいろ調べてくれた。
結果、私の携帯に設置されているプリペイドカードは「中国連通」で、この店は「中国移動通信」でした。 そこで、カード会社を「中国移動通信」に変更しました。

さて、それでは新しい電話番号を決めなければなりません。
普通は100元ですが、9の数字がたくさん入った番号は5割増しの150元です。
見得を張らずに安いほうにしました。 これが保証書です。

 

 
ここで、かわいい店員から割安な電話のかけ方を教えてもらう。

中国国内>割引通話料金<0.29〜0.39元/分
かけ方>12593+携帯番号。あるいは、12593+市外局番+電話番号

中国国外>割引通話料金<3元(40円)/分
かけ方>17951+国番号+市外局番+電話番号

試しにホテルから日本にかけてみたが、ダメだった。
その後、何度も試してみたがやはりダメだった。基本的に私のやり方が間違っているかもしれません。

このデパートに入るとき、目ざとく「スターバックス」を見つけていた。ここで、休憩します。
私はスターバックスのお薦め「大カップ珈琲」(ホット)、王さんは冷たいアメリカン珈琲。
カンカン照りの外を見ながら、涼しい喫茶店での一休みは天国にいるようです。

 

 
王さんとはここで別れました。
彼女は午後、お客さんと打合せがあります。仕事が終ってから会社で会うことにしました。

しばらくすると、運転手の賈さんと営業新人の何さんがやってきました。
王さんとなにやら打合せしてから、市内を案内してくれました。

王さんには行ってみたいところを事前に話してあります。 それは、髪飾りです。
大連にもありますが、きっと南の広州のほうが安いと思ったからです。
それよりなにより、とりあえず広州の地図を買わなくてはいけません。
自分のいる場所がはっきりしないので不安です。

なお、私を含めて2人ともまだお昼を食べていません。
何が食べたいかというので、迷わず「肯徳基」と答える。
お いしい中国のピリカラケンタッキーを2人にごちそうしましょう(^O^)
ふたりも嫌いではなさそうでした。

デパート「天河城広場」から車で中山路に入り、中山二路、中山三路、中山四路、中山五路、中山六路、中山七路と進み、康王中路に曲がって、ショッピング遊歩道「上九路ー下九路」へ行きました。(中山路は地下鉄が走っています) 途中、中山二路で運転手の賈さんが外を指差し、叫んだ。
なにがなにやら解らないまま、とにかく写真を撮った。

地図を買って確認したら、ここは「広州起義烈士陵園」でした。
後で、王さんに尋ねたら、教えてくれました。
「1927年12月広州起義の時、犠牲した人を記念するために1954年で建立した記念公園です」

   

その反対側は大きな広場になっていた。地図には「英雄広場」とあった。
オートバイの2人、ヘルメット着用,BerryGood(^O^)

車を華林寺横の駐車場に預け、歩いて遊歩道式商店街「上九路、
下九路」へ進む。 ここは大通り「康王中路」です。

 

「康王南路」沿いには小さな店がひしめきあっている商店街があります。
かなりゴミゴミした感じの場所です。 雰囲気を解ってもらうため、
写真のサイズが大きいです(122KB)。
ゆっくりとご鑑賞ください。

ここが、遊歩道式商店街「上九路、下九路」です。
8月3日水曜日の真昼間だというのに、かなりの人がいます。
夏休みで観光に来ているのでしょうか?

 

ここは衣類や靴やカバンなどの店ばかりで、髪飾りなどのアクセサリー類を売っている店は見当たりません。 また、こういう場所では地図を売っているような本屋などもありません。
アチコチ尋ねながら探したが、どうしてもありません。
結局、品揃えの豊富なデパートの本屋で地図を買いました。
しかし、アクセサリーショップはなかなか見つからない。

ここへ行ってみたら!と、教えてくれたのは、大連駅裏の双興服装城をずっと小さくしたような、テナント雑居ビルでした。 お客さんが少ないのか、営業している店は少なく、ゴーストタウンのようだった。
しかし、ここに2、3軒アクセサリーショップがあった。 大連で売っていたものと同じ髪飾りを見つけた。

値段を聞いてビックリ!!大連で15元くらいのものが、38元という。大連の倍である。
ものが違うかもしれないのではと、改めてよく見たが、大連で売っているものとまったく同じであった。

南のほうが安いと思っていたが、物価は所得水準にスライドしていた。
広州の給料は大連のほぼ2倍である。結局、所得は物価水準にスライドしているだけなのである。
アクセサリーは大連で買うことにして、中止した。

ただ、「肯徳基」ケンタッキーは大連と同じ18元であるから、圧倒的に割安である。
(中国全土18元ならたいしたものです)

ガンガンにクーラーの効いた店で地図を開いて、空港とホテルと新工場の位置を確認しました。
しばらく店にいると寒くなるくらいにクーラーが効いている。
こうすることがお客さんに対する最上のサービスなのでしょうが、この調子ですべての店がクーラーを効かしたら、排熱で街は地獄の暑さになる。
中国全体がこのような「快適な生活」を実現した時、地球はいったいどうなってしまうのか!恐ろしい予感がします。

 

空港ー市内ー新工場はほぼ正三角形に位置する。 空港は北にあり、ホテルはその真南にある。
新工場はホテルの東側にあるが、建設中の新開発区のため地図に載っていない。

 

ホテル周辺図

 

遊歩道式ショッピング街はこのほかに中山五路と中山四路の間に「北京路」がある。
似たような感じとのことだったので止めて、新工場へ行くことにした。
目的地「広州経済技術開発区永和経済区」はほぼ真東に位置する。
広州駅まで北上し、広州テレビ局の前を通り、広州東駅から広園快速路を一路東上する。
約40分で到着。

 

ピカピカの工場。まずは、守衛さんが歓迎してくれました。

工場建物の周りに庭草が植えてありました。
手前が紫色の花、塀よりには黄色い花。どちらも非常に小さな花です。
名前を王さんに調べてもらいました。

紫色の花は満天星

黄色の花は花生(ピーナッツ)藤。

 

満天星とはドウダンツツジのことです。が、日本のドウダンツツジとは花の形が違います。
しかし、星形の花が満天の星の如く咲いています。また、よく見ると葉がツツジに似ています。

 

今日は工場建物の検査日のようでした。玄関ロビーにはテーブルが並べられ、大勢の検査員が来訪していた。
ここで、お茶と一緒に出されていた木の実があります。これです!なんというものでしょうか??

 

この地方の特産品「桂圓」gui4 yuan2です(別名「龍眼」long2 yan3)。
日本では「レイチ」とか「ライチ」とか言います。

 

夜は日中2人の教え子が広州最後の晩餐会を開いてくれました(明日は大連に帰ります)
場所はホテルのすぐ裏で、名前は「毛家飯店」です。
毛沢東の息子が経営する店とのことで、入口には毛沢東の肖像画が見られます。

 

2階がレストランになっており、壁には毛沢東の詩や直筆の手紙がデザインされて掲示してあります。
暗いのではっきり撮れていませんが、こんな感じです。(117KB)

 

次の写真は149KBありますので、少し重いです。

 

女店員は南方特有の小柄で、とても可愛らしい子です。
笑顔も衣装も素敵です。

注文した料理
左上>茄子の味噌煮、手前>豚肉の野菜炒め、右上>豚肉の角煮

 

ここのティッシュです。店の名前が入った折りたたみ式ケースに入っています。

 
8時半頃になるとお客さんも少なくなり、9時頃には私達3人になった。
私達のテーブル以外の電燈が消され、周りが薄暗くなってきた。
店員はテーブルを片付けはじめ、掃除をしている。
が、それでもかまわず、昨夜と同様、話に花が咲いて、珠江ビールを飲み続けた。

ふと気が付くと、店内は明るくなり、周りにまた客が来ている。南方特有の習慣「夜茶」である。
我々はビールを飲みながら、延々5時間くらいしゃべっていたのでした。
夜のお客さんのために退散することにしました。
夕食をこんなに時間をかけて食べることは、もはや日本の生活ではありません。
中国に来る楽しみが、まさにここにあります。

会計は王さんがやってくれました。ごちそうさまでした。
何年か前、中国人の友人が言いました。
レストランの食卓テーブルの内、ひとつの席だけナプキンの形が違います。

ここに座る人が主催者で、会計する人だと。 彼は言いました。
まだ私にはそれだけの力はないが、いつかあの席に座って、みんなにご馳走したい、と。

その彼も急速な経済成長のおかげで、わずか数年で、その夢をかなえることが出来ている。
今日は王さんにおごってもらいました。とても嬉しいことでした。感無量です。
さぞかし王さんも嬉しかったに違いありません。

明日,8月4日は10:40発の飛行機で大連に向かいます。
王さんが8時半頃迎えに来てくれ、空港まで送ってくれます。

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2005年8月4日木曜日>広州から大連に戻る

 
8時頃チェックアウトを済ませ、ロビーで待ちます。
朝食は空港で食べることにしてホテルを出発した。しかし、搭乗手続きが長蛇の列。
窓口は全開しているから、文句はいえない。が、それにしてもみんな荷物が多すぎる。

荷物の手続きだけでも相当の時間がかかるのだ。 また、なかなか手続きが終らない人がいた。
しばらく見ていたが、どうやら団体旅行らしく、一挙に10人分くらいの荷物と搭乗券が渡されていた。

なんだかんだと40分くらいかかった。
搭乗手続きしてからゆっくり、3人で朝ごはん食べようと思ったが、その時間もなくなった。
王さんと賈さんには朝食をご馳走できませんでした。誠に申し訳ないことをしました。
そろそろ通関しなければなりません。名残惜しいが、ここでお別れです。

いろいろ世話になりました。またの機会を楽しみしています。
それまで元気でお仕事頑張ってください。再見(^O^)/〜〜〜

約11時に離陸して間もなく見えたのが高速道路のジャンクションです。
中国の高速道路整備はすさまじい勢いで進行しています。
土地は国家のものですから、土地買収でもめることはありません。

 
ここに住んでいた人には、当然ですが立ち退きの保証金がもらえます。
しかし、新式の家を作るだけの金額はもらえないので、
やむなく田舎に引っ越さざるを得ません。
田んぼの真ん中に巨大な人工池がありました。
また、池の中に小さな島が3つあります。目的はなんでしょうか?
この辺りは大雨や洪水も発生するところです。
農耕としてのため池かもしれません。
あるいは、魚介類の養殖場かも??

 

大きな川?が見えてきました。赤茶色に濁っている。
広州と上海の間です。地図で確認すると、この間にはいくつか川があります。
いったい何川でしょうか?

 

私と反対側の席に座っていた中国人がデジカメを買ったらしく、飛行機の窓から外の写真を撮っていた(座席シートNo->私G、彼はA)

その彼がしばらくすると、興奮したようにパチパチ撮り出した。
すると乗客の何人かが寄ってきて、騒ぎ始めた。
私も気になって、彼の方の窓に近寄り、下を見ると、海の島に向かって細い線のような道路が真っ直ぐ伸びていた。 陸から海に向かって本当に真っ直ぐの連絡道路でした。
帰国後地図でそれらしき場所を探しましたが、はよく解りません。

王さんに調査依頼しておりますが、なかなか返事がありません。毎日忙しいのでしょう(^O^)

私のデジカメの撮影順序から、途中休憩した「寧波空港」の手前であることは、間違いありません。
ひょっとして、厦門に流れ出る「九龍川」河口の「金門島」にかけているのでしょうか?
すぐ目の前には「台湾」があります。
将来国家統一したときに、自動車で渡ることが出来るようにとの国家戦略かもしれません(^レ^;

 

細くみえるのが島と島をつなぐ道路です。
道路は海上を延々と、下のほうに伸びており、写真手前の大陸につながっている。

 
2006年6月の日中新聞にこの道路の回答が出ていました。実は世界最長の橋だったのです。
 

飛行機は「寧波空港」に立ち寄る。通行証をもらいトイレ休憩せり。
約30分ほどで離陸。その直後に軽食ハンバーガーがでた。
飛行機代が2万円もするのですから当たり前です。

 

15時頃、大連に無事到着してほっとしました。
飛行機に乗ると、いつも「これが最後か!」、「これで最後か!」と思う。
しかし、大連在住時にもたくさん「中国南方航空」に搭乗したが、事故は一度も起こっていない。
また、この間、ほかの中国国内便の事故もない。
しかし、何度乗っても飛行機はおそろしい乗物である。クワバラクワバラ!

楊さんが空港まで迎えに来てくれた。忙しいのに本当にありがとう。
ホテルは出来るだけ安いところをお願いしていた。
三八広場の近くにあるという。とりあえず行ってみることにした。

タクシーの領収書をはじめて公開します。(横向きで、すみません)

目指すホテルは三八広場手前のスーパー「家楽福」の近くであった。(魯迅路沿い)
しかし、シングルが300元弱と安くなかったので、前に停まった「大連飯店」に電話で空き室の有無を確認したところ、280元があった。

大連飯店のフロントには前と同じ女性が立っていた。挨拶するとにこっと笑って、迎えてくれた。 前は280元だったが、「2回目だから260元にまけてくれませんか?」と、頼むと、こころよく了解してくれた。なんと気分の良いことか(^O^)

部屋は以前より大きく、テレビのチャンネル数も多い。
内容は、NHKがないだけで、以前住んでいたマンションと同じであった。

 

急いで、着替えて、これから楊さんと食事に出かけます。 ロビーでは楊さんが電話していた。

 

これで広州の夏おしまい。皆さんたいへんお世話になりました
公私共に、充実した毎日を過ごされることを祈念して、お別れいたします

明年見!(^O^)/〜〜〜

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