2007年12月10日ちょっと気が早いとは思いましたが、恒例の野鳥の餌場を設置し、みかんを半割にして置いた。しかし、終日観察するも一匹も飛んでこない。年々暖か かくなっていることもあって、山にはまだまだ食べ物があるようです。

歳をとってくると、冬の暖かさはとても過ごし易く有難いことです。
が、近年の地球温暖化は野鳥はもとより、自然界の営みに変調をきたし、私達人間の社会にも少なからず影響があります。
私は1998年地元の米作りを取材した時(詳細は私のHP「田んぼストーリー」を参照ください)以来、ずっと天気を記録しており、今年でちょうど10年になります。

ただ、過去10年この地域の気温の変化を見ただけでは、新聞テレビが報道するほどには温暖化は感じられません。

しかしです。特筆すべきことがあります。
2007年は一度も雪が降ってないのです。
2005年は異常な雪降りでしたが、この年を除けば年々雪の降る日数が減っており、最近では年一度となっている。

1999年(3回) 1月9日、2月3日、3月20日
2000年(2回) 2月16日、12月26日
2001年(3回) 1月4日、1月7日、1月20日
2002年(1回) 1月3日
2003年(1回) 12月20日
2004年(1回) 12月31日
2005年(4回) 12月18日、12月22日、12月27日、3月13日
2006年(1回) 12月29日
2007年 ゼロ

我が家の小さな庭にはこのような野鳥がたくさんやってきて、糞をしますのでいろいろな草木が知らぬ間に生えてきます。
このような草木を私は「いつの間にかの・・・・」と呼んでいます。
我が家にはこのような木や花がいっぱいあります。わざわざ苗を買ってこなくても良いので助かっております(^O^)

 

わtch動物の第9弾は 題して、「野鳥の餌場」です。

毎年、冬になると野鳥のために庭に餌場を3ヶ所設置し、みかんを置きます。
しかし、今年は暖かい所為か山にはたくさんの木の実が残っているようで、12月10日ころ設置したが、まだまだ、人家までは下りてきません。
   
12月17日>やっとメジロが現れた。中央の木の根元に注目!
   
食べてはあるが、食べ残しも多く。食べ方が贅沢です。
まだまだ食べることに困っていないようです。

   
ほかのところも同様です。

   

   
1月20日>1ヵ月後、久しぶりに餌場を覗くと、メジロがまたやってきた。
しきりについばんでいる。

   
相棒がやってきた。夫唱婦随(^O^)警戒を緩めることなく、交代で食べている。
   
急にメジロが飛び立った。手前にスズメのような羽をしたちょっと大き目の鳥がたたずんでいる。
なんという鳥なんでしょうか?ヒヨドリのようですが、少し小形です。
ところで、ヒヨドリは地上を歩くのでしょうか?とすると、モズ?。雄雌では配色が違うかも?

我が家に飛来する大形の鳥で最大は「カラス」です(^レ^;
次ぎは「カケス」で、カリンの木辺りでよく見かける。
次ぎは「ヒヨドリ」で、キーキー鳴いてメジロを脅す、餌場荒しの常習犯です。

最近あまり見かけなくなった鳥に「モズ」や「ムクドリ」があります。
昔はスズメと同じくらいいたように記憶している。

   
しきりにみかんのほうをながめているが、なかなか近づこうとしません。
 
   
すぐ近くまでにじり寄って来ました。が、まだ距離は50cmあります。
横目でにらみながらチャンスをうかがっている。
 
チラチラみかんを見ているが、まだ警戒しているようだ。
野生動物の慎重さは尋常ではない。これも遺伝子のなせる業か?
 
やっとのことでエサ台の木箱までやってきた。が、
   
何か危険を感じたか?飛び上がり、百日紅(さるすべり)の枝に退避。
しばらくして、そこから立ち去った。この鳥にはここはかなり危険な環境のようであった。
これに懲りず、またおいで(^O^)
   
モズ?が去って10日たった1月31日、餌場を点検しました。
   
< カイヅカの枝>
食べてはあるが、食べ残しも多く、もったいない状態です。もう少しきれいに食べるまでこのままにします。子供の頃、茶碗にご飯粒が残っていると怒られたものでした。

   
< カイヅカの小枝に突き刺したみかん>
この位置はとても食べにくいと思うが、きれいに食べている。

   
< メインの餌場 >
木箱に大量にみかんが置いてあります。主としてメジロがここでついばんでいる。
が、食べ方は贅沢です。しばらくこのままです。
   

   
2月1日>エサ箱がひっくり返っている。ヒヨドリなどの大形鳥が端っこに停まったか(^O^)
   
2月7日>めじろがやってきた。相方は別の場所で見張り役です。
   
2月8日>再びモズ?が下り立ったが、素通りして飛び立った。まだ警戒している。

   
2月9日>2年ぶりに大雪が降った。全国的に空と道路と鉄道が大混乱。
3連休も台無しです。もちろん餌場も雪ですっぽり隠れてしまった。

   
2月12日>ヒヨドリが電線から下を伺っている。

   
2月13日>餌場にメジロがやってきた。一匹はしきりに食べている

   
もう一匹は見張り役だ!どこにいるか解りますか?

   
2月14日>エサ箱の下が糞でいっぱいだ!糞の中に木の実の種がある。
この中から生えてくる木もたくさんある。餌場の手前の南天は明らかに野鳥が運んできたものだ。

   
餌場から立ち退くと、しばらくしてヒヨドリがツガイでやってきた。
蝋梅の枝に一匹(左端中央)、百日紅の枝に一匹(右端中央)

さらにここにメジロもやってきて、激しい争奪戦が始まった。
2月ともなると、山には食べものがなくなるのであろう。

少し長くなりますがご覧ください。

     
     

蝋梅の枝にとまっていたほうが、メインのエサ箱に近づいてきた。

     
メインの餌場に近づいた鳥は突然飛び上がり、ナツメの枝にとまった。  
 
     

ヒヨドリがいなくなると間髪を入れず、メジロがやってきた。
右のヒヨドリは向うを向いてなにやら思案中?

     

と、右のヒヨドリがみかんを落としてしまった。
枝に突き刺した「半割みかん」は実がなくなってくると、
くちばしでつついたとき簡単に落ちてしまう。
しかし、彼らは決して拾おうとはしません。
拾って上げようとしたが、みかんの房には実が残っていませんでした(^レ^;

     

自分のところがなくなると、あるところに行きます。メジロは緊急避難。

     

メジロも負けてはいません。右方向のカイズカの幹に刺さっているみかんをついばみ始めた。

     

しばらくして、メジロが中央のメイン餌場を包囲するように構える。

     

メジロとヒヨドリの餌場の激しい争奪戦をご覧いただきました。
この模様を録音しました!音でもお楽しみください。
犬の鳴声や、住宅の建設音なども聞こえますが、あしからず(^O^)
WAVEサウンド120KB(32kbps)

     

     
2月22日>餌場に新しいみかんを置きました。
いつもならまず最初にメジロがやってきます。
が、最近はまず、ヒヨドリがやってくる。
メジロはヒヨドリが立ち去るまで遠巻きに待っている。
     

メジロはひたすらヒヨドリが満腹するまで待ちます。

     

ナツメと蝋梅の枝に止まって、じっと待ちます。が、なにやらおしゃべりしています。聴いてください。

 

メインのエサ箱を見るとまだまだ実がたくさん残っている。

 
   
 

3月2日>リンゴの皮を小さく切って出す。

 
しかし、メジロの口には大きすぎて食べられない。ヒヨドリが我が物顔で食べ始めた。
メジロは遠巻きに、枝に刺したみかんを心置きなく食べている(^O^)
     
メジロはヒヨドリが立ち去るのをじっと待ちます。
その姿はいじましいほどですが、これが生活の智恵なのでしょう(^O^)
   
ピンボケですが、ついばむ瞬間撮影成功(^O^)
   

   
3月4日>家の前の電線にモズ? 電線からさっと飛び立ち、庭に降り立った。
餌場には先客「ヒヨドリ」がいる。
モズ?は背中を見せてさりげなく振舞う。
   
アップで写真が撮れた。

いつまでも名前の後に?マークでは失礼です。
この写真を元に本格的にネットで調べました。
どうやら体つき、胸と背の羽根の色から「ツグミ」のようである。

   
この連続写真はツグミがエサ箱にたどりつき、念願のえさにありつくまでです。
ご覧ください(^O^)
       
目前まで接近。右上ではメジロが高みの見物
慎重に!慎重に!文字通り一歩ずつにじり寄ってきた。
が、ついに到着しました。むさぼるようにリンゴを食べ始めた。
   
ふたたびヒヨドリがちょっかい出しに寄ってきた。
ヒヨドリはしばらく背中を見せていたが、突然エサ箱に降り立った。
驚いたツグミはとっさに上昇!一瞬で体勢が入れ替わった。
     
一部始終を右上で見ていたメジロも驚いた様子を隠せない。

 

 

ヒヨドリはメジロの視線が気に入らないのか百日紅の枝に移動して、メジロを追い払う。

その隙を突いて瞬間、ツグミは餌場に降り立ち、確保成功。

ヒヨドリは恨めしそうに餌場を見下ろす。

   

 ヒヨドリはみかんを食べ始めたが、ツグミは落着かない様子でヒヨドリの動向を伺っている。

   
みかんをついばむヒヨドリ4態

   

3月5日>再びツグミが庭に降り立った。
   
ツグミとメジロのカイヅカみかんの争奪戦
   
朝は快晴であったが、昼前頃にわかに薄暗くなってきたと思ったら、突然雪が降ってきた。
ツグミは突然のことに驚いたのか、しばらく凍ったように固まってしまった。
   
生垣のみかんばかり食べているわけが解りました。
メインの餌場は塊のリンゴと米ぬかでした(^レ^;
翌日3月6日には米ぬかが捨ててあった。

3月15日>ヒヨドリとツグミの壮絶な餌場争奪戦

     
         
       
3月27日何気なく餌場を見ると、なんとなんと「すずめ」がメイン餌場でリンゴを食べているではありませんか。すずめを見るのは私は初めてです(奥様は見たことがあるといいます)
これだ・・・・!!え?解らない?
   
が、長いはできませんでした。すぐさまヒヨドリがやってきて追い払った。

   

4月に入ると餌場に来る野鳥はパタッとなくなった。4月10日エサ箱を撤去しました。

   

長々御静観お疲れ様でした。

2005年3月13日、既に我がホームページ「爽やぐ」の「暦と旬感」3月で餌場の様子をリポートしました。ここにその全てを移動しました。ご覧ください。

餌場には入れ替わり立ち代り、野鳥がやってくる。ヒヨドリとメジロの駆け引きがとても面白いです。どんな鳥も必ずツガイでやってきます。そして、どちらかが必ず見張り役です。

   
通常は獰猛なヒヨドリが、我が物顔で餌場を独占しています。
   
それをメジロなどの小鳥はまわりでじっと眺め、
ヒヨドリが飛び立つのを待っています。
なかなか飛び立たないので、
私が脅してやると「キーキー」
と鳴きながら飛んでいきます。
   
すかさず、待機中のメジロが餌箱に飛んできて、食べ始めます。1羽が上で見張りをしています。ちょっと見づらいですが、解りますか? いつの間にかまたヒヨドリがメジロを追い出して、食べている。やはりツガイです。1羽が見張りしています。
 
メジロは恨めしそうに3mくらい離れたところ(左上)で
お食事中のヒヨドリ(右下)が食べ終わるのを待ちます。
 
なかなかヒヨドリの食事が終わりません(左下)。
メジロはイライラしてすぐそばまでやってきます(右上)

以上、メジロとヒヨドリの餌場争奪戦でした。

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